ノロウイルスの検査☆病院ではどのようにして調べることができる?

ノロウイルスは激しい嘔吐や下痢を伴い、時には命に関わることもある困った病気です。
この病気にかかった時には、できるだけ早期に発見することで治療をスムーズにしたり、周囲への感染の広がりを抑えたりすることができます。

そこで重要になってくるのが検査ですね。
では、ノロウイルスの検査というのは、病院では具体的に、どういった方法で行われるのでしょうか?

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ノロウイルスの検査☆病院では意外と気軽!

ノロウイルスというと、激しい嘔吐、下痢などの症状により、医師が診断を下しているケースが大半でした。
この病気の検査は専門機関が行う精密検査しかなく、誰もが受けられるようなものではなかったのです。

ですが、時代は進化し、今ならどこの病院でも、気軽にノロウイルスの検査が受けられるようになっています。
これは簡易検査ができるキットが開発されたためで、このキットを持っている病院なら、簡単な方法で診断ができるようになっているのです。

検査方法は、病院で便を採取して提出するだけです。
そのため、特に苦痛などもなく誰もが利用しやすいのが嬉しいポイントですね。
ただし、この簡易検査のキットでは、罹患していても陰性が出ることもあり、まだ正確性に関しては万全ではないとされています。

ノロウイルス☆検査にかかる時間と費用

ノロウイルスの簡易検査キットを使った検査方法は、とても簡単です。
病院で便を提出したら、約20分程度で結果が出ます。
つまり、その間は病院で待つことになります。
あるいは、いったん帰宅して後日、検査結果を聞きに行くという方法もあります。

ノロウイルスに感染していれば体が辛いので、この検査結果が出るまでの時間が辛い、ということもあるでしょう。
嘔吐や下痢の症状で辛い時には、速やかに病院のスタッフに伝えましょう。
場合によっては、別室でベッドなどを用意してくれる可能性もあります。

この検査ですが、意外と高額です。
簡易キットによる検査で、3,000円〜5,000円という金額の病院が多いようですね。
それからさらに、精密検査となると1〜2万円必要になります。
ただし、3歳未満の子供と65歳以上の高齢者や、免疫抑制効果のある薬剤を服用している方など、重症化しやすい方は保険適用になります。

それ以外の一般的な方に関しては、保険適用外の検査であるため、このように高額な費用が発生します。
そのため、症状があるからといって患者の希望も訊かずに検査する病院は少なく、大抵は医師が、症状に応じて「おそらくノロウイルス」と診断するようです。

ノロウイルス☆検査を受けるメリット

費用が高額で、検査後にしばらく時間が必要になってしまうノロウイルスですが、検査を受けるメリットはあります。
まず、この病気は感染力が強く、集団感染が発生するリスクが高いものです。
そのため、職場などでも大きな影響を及ぼしてしまう恐れがあります。

そこで検査を受けておくことで、正確な判断ができれば、感染の拡大を抑えるのに役立ちます。
命に関わるほど重症化するケースもある病気ですから、周囲に迷惑をかけないためにも、検査を受けておくことには十分に価値があると言えるでしょう。

それから検査を受けると、早期にノロウイルスであるという正確な診断ができます。
すると、それに対する治療や対策も違ってきます。
基本的には胃腸炎の1つなので、それに応じた対策が取られますが、感染力の強いノロウイルスであることが分かれば、周囲とのかかわり方なども考えやすいですよね。

医師としても、治療の方針を立てやすいでしょう。
自費で痛い出費になるケースが大半のノロウイルスの検査ですが、最善の治療や対策を考えるなら、受けておいて損はありませんね。

まとめ

ノロウイルスの検査は、現時点ではまだ、保険適用外の一般的ではないものとなっています。
ですが、病院で簡易に調べることができる方法が登場した、というのは大きな前進ですよね。
今後、保険適用として認められる可能性もゼロではありませんので、適用範囲の広がりに期待したいところですね。

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