お盆にはご先祖様が帰ってくるということから、様々なお供え物をする家庭が多いですよね。
中でも独特の風習とも言えるのが、お盆のお供えのお膳です。
このお膳には、様々なルールがあります。
では、具体的にはどのような準備をすれば良いのか、どんな決まりがあるのか知りたいところですよね。
そこで、そんなお盆のお膳について調べてみました。
お盆のお供えのお膳☆準備の仕方
お盆のお供えのお膳ですが、まずお盆棚を用意し、ここにお供えしていくことになります。
お盆棚に関しては、市販されているものもありますし、台を作ってござなどを敷くことで作ることも可能です。
また、大工さんなどにお願いして手作りしてもらうという家庭もあります。
それから、お盆のお膳はお盆の期間に入る13日からお供えし始めます。
その内容は、基本的に一汁五菜となっています。
このお盆のお膳は、ご先祖様が帰って来る日に、おもてなしをするためのお料理であると考えましょう。
一汁五菜は少し手がかかるかもしれませんが、おもてなしと考えると納得できますね、。
それから、お盆には故人が生前に好きだった食べ物などを一緒にお供えするという風習もあります。
こちらもお盆棚に一緒にお供えすることで、お盆にご先祖様を迎える大切な準備ができた、ということになります。
お盆のお供え☆お膳の内容は?
お盆のお供えのお膳には、内容にも色々な決まりがあります。
まず、これはお供えするものですから、基本的に精進料理となっています。
主食には白米、汁椀には絹豆腐を使用したすまし汁で、三つ葉を刻んで乗せます。
それから、結び昆布やキュウリ、なすの浅漬け、がんもどき、つぼにひじき、小皿にきんぴらごぼう、御猪口に煮豆、御膳皿に人参や大根、キュウリの胡麻和えといった内容になります。
浅漬けにはキュウリとナスが用いられますが、これにも大きな理由があります。
キュウリとナスは夏に旬を迎える野菜なので、お盆には用意しやすいというのが1つですね。
それから、この2つは精霊馬としても使われ、一緒にお供えされます。
そのため、浅漬けの内容も、基本はこの2種類となっているのです。
基本的に、このお料理はご先祖様に食べていただくということで作るものですから、本当に口にするわけではなくても、ちゃんとしたお料理として食べられるものを使って作りましょう。 昔は1日3食を作り、これをお盆のお膳としてお供えしていたと言われています。
今の時代には、忙しい方も多く、そこまでのおもてなしはできないかもしれません。
ですが、それでも1食分くらいは、きちんと作ってお供えして、ご先祖様を想う気持ちを伝えたいですね。
お盆のお供えのお膳☆決まりは?
お盆のお供えのお膳には、他にも色々な決まり事があります。
例えば並べ方ですね。
普段の食卓にも、主食や汁物、主菜を並べる位置というものがありますが、お盆のお供えに関しても同様です。
まず、ご飯と汁物は食べる人の手前に置くことになります。
つまりご先祖様にお供えするお膳の場合は、自分ではなく仏様に向けて置くことになります。
向こう側から箸、左に汁椀、右に飯椀、その間に漬物皿。
真ん中には、全体の中心がつぼと御猪口で、1番手前の列には、左に御膳皿、右に平皿、その間に小皿という並びになります。
これをお盆棚に並べていくことになります。
この並べたお膳の周りに、お菓子や果物などのその他のお供え物をしていくという形になります。
お盆には、親類の方などが仏壇に手を合わせてくれたりしますよね。
そんな時に恥ずかしい思いをしないように、こういった決まりもしっかり守っていきましょう。
まとめ
お盆のお供えのお膳は、準備の仕方も決まりも色々あります。
各家庭によって、内容などにも多少の違いがあるかもしれませんので、まずはそれぞれの家庭での風習を訊いてみると良いでしょう。 宗派による違いなどもありますので、それぞれの家庭や地域で恥をかかないように、まずはきちんと尋ねてみることが大切です。