ロタウィルスは子どもがかかると成人にもうつる可能性はあるの?

特に冬場に子どもがかかりやすい病気の1つに、ロタウィルスというものがあります。このウィルスは、激しい下痢や嘔吐を引き起こすもので、とっても怖い病気ですよね。

また、子どもがかかってしまうと、その看病をする親としては心配なことがあります。それは、「ロタウィルスは成人にもうつるのかどうか」という点です。看病をしなければならない親にうつってしまうと大変ですし、祖父母などがいる場合、リスクの高い高齢者にはうつしたくないですよね。

では、ロタウィルスは成人にもうつる可能性はあるのでしょうか?

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うつる可能性ありです!

ロタウィルスは、一般的に「抵抗力の弱い子どもがかかる病気」というイメージを持たれています。ですが、実は成人にもうつる可能性はあるのです。

ただ、個人差はありますが、大人は比較的軽い症状で済む場合が多いようですね。かかっても気づかない程度の下痢で済む、なんてこともあります。

ですが、もちろん中には免疫が無く、子どもと同じような激しい嘔吐や下痢の症状を伴うこともありますので、注意が必要です。しっかり衛生面で気を付けるようにすると、感染の可能性はかなり下げることができます。

気を付ける点としては、

[warning]・汚物の処理は手袋を使う
・手洗いを徹底する
・処理後の汚れた床や壁、家具などは薄めたハイターで拭き取る
[/warning]

といったところです。

ロタウィルスには、アルコールはイマイチ効果が少ないので、ハイターでキレイにしましょう。

ロタウィルスは2度かかることも!

子どもの頃によくかかる病気の中には、1度かかると2度とかからない、というものも多いですね。おたふく風邪や水痘などは、基本的には1回しかかからないと言われています。

では、ロタウィルスは1度かかると2度目は無いのでしょうか?これは、NOです。ロタウィルスは、型の違うウィルスがあったりして、2度以上かかってしまう可能性も大いにあります。

ただ、ある程度免疫が付くためか、2度目は軽く済むことが多いようです。それから、同じシーズンに2度以上ロタウィルスにかかるという可能性は低いですが、もちろん違う型のウィルスであれば、これも無いとは言い切れません。

2度以上かかる可能性がある病気、ということは、成人してからもかかる可能性がある病気であることは間違いないですね。「子どもの頃にかかっているから大丈夫」という油断は捨てて、成人でもしっかり衛生面に配慮し、うつされないようにしましょう。

予防接種を受けよう!

ロタウィルスには、予防接種というものがあります。これは2007年から日本でも受けられるようになった予防接種で、生後6週~24週までの間に2回行わなければなりません。ただし、任意の摂取なので、受ける人はまだまだ少ないようです。

このロタウィルスは、自費で1万円以上必要な場合がほとんどです。ですが、ロタウィルスを予防し、もしかかってしまった場合にも重篤な症状になるのを防いでくれます。ロタウィルスが重症化すれば、入院などの可能性も出てきますので、その費用と負担を考えると、受けておいたほうがメリットが大きいと言えます。

そんなロタウィルスのワクチンで、不安なのは副作用ですよね。これは、咳や鼻水、発熱、刺激に対して敏感になる、下痢、嘔吐といったものが数パーセント見られるだけで、重い症状は今のところありません。

子どもがかかると、重症化する可能性もありますし、成人にもうつる可能性のあるロタウィルス。できれば予防接種で、効果的に予防しておきたいですね。

まとめ

ロタウィルスは、成人にもうつる可能性のある大変な病気です。感染力が強く、集団生活をしている子どもであれば、1度はかかってしまうと言っても過言ではないロタウィルス。まずは予防接種で、しっかり予防しておきたいですね。

また、かかってしまった場合にも徹底して衛生面に気を付ければ、成人への感染や兄弟間の感染も防ぐことができます。しっかり知識を持って、感染の広がりを抑えましょう!

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