松の内の喪中挨拶ってしてもいいのでしょうか?

もうすぐ今年も終わり。年末は非常に忙しく、バタバタしますよね。その中でも喪中の場合の挨拶はどうしたらいいのか、悩んだことはありませんか?どこまでがOKで、どこからがNGなのか詳しくお話したいと思います。

広告



何故喪中という考え方があるの?悩みがちな喪中の範囲

まず喪中とは、元々神道の考え方「人の死=穢れ」という概念から来ている風習です。そのため、浄土真宗やキリスト教では喪中はないのです。

そして、よく迷ってしまうのが喪中の範囲。基本的には二等親までが喪中とされています。

[tip]一等親・・・両親・配偶者・子ども、二等親・・・兄弟姉妹・祖父母・孫です。[/tip]

しかし、現代は核家族化が進んだせいか同居の祖父母が亡くなった場合は喪中ですが、別居の場合は喪中とならないなど考え方が少しずつ変わってきています。また、プライベートでは喪中とするもビジネスは新年のご挨拶で年賀状を出すなど分けて行う人もいます。

喪中の期間や避けるべきこと、するべきこと

お祝い事は避けましょう

喪中の期間ですが、1年間。49日が明けるまでは忌中と言って特にお祝い事は避けます。

喪中の間は、個人の冥福を祈り行動を慎みます。そのため、正月飾りやおせち料理などのお祝い事はしません。(おせち料理でも、えびや紅白のかまぼこ、なますなど・・・おめでたい食材を除いて食べる方もいます。)

また、年始のご挨拶、年賀状、神社や仏閣への初詣もやめましょう。前年の神棚のお札や、いただいたお守りについてです。49日(忌中)が終わっていれば、お正月の行事が落ち着いた頃に返し、新しいものをいただきましょう。もし、49日が明けていない場合は明けてからにしましょう。

お年玉を渡すのは問題ありません。無地の袋にし、お小遣いという名目で渡しましょう。また、渡すときにお祝いの言葉を述べるのは避けましょう。

[note]※健康長寿や縁起担ぎのためなので・・・年越しそばは、食べても大丈夫ですよ![/note]

毎年年賀状を送っている方には喪中はがきで挨拶を

さて、喪中で新年を迎える前にするべきことがいくつかあります。いつも年賀状でご挨拶をしているかたに喪中ハガキを送りましょう。

喪中ハガキのことを正しくは、「喪中欠礼状」といいます。喪中ハガキの趣旨は・・・『喪中につき新年のご挨拶は遠慮します』という意味があります。

11月から12月頭までには送るのがベストです。しかし、12月中に身内に不幸があり喪中となった場合。12月上旬であれば急ぎで喪中ハガキを出しましょう。12月中旬や下旬であれば、年が明けてから寒中見舞いを出しましょう。

[important]勘違いされやすいことですが、喪中だからといって年賀状を受け取ってはいけないということはありません。今は励ましの意味で送る方もいますし、入れ違いで年賀状をいただいた場合も寒中見舞いでご挨拶をすれば問題ありません。[/important]

自分が喪中、相手が喪中の場合のご挨拶はどうする?

<自分が喪中の場合>

初詣や年始の挨拶は、三が日や松の内(1月6日まで)は避けましょう。ご挨拶に行く場合、事前に電話などで断りを入れ、先方の了解を得たうえで松の内以降に寒中見舞いの形で訪問します。

寒中見舞いを出す期間ですが、寒の入り(小寒の初め)1月6日から大寒の2月3日の立春前の約1か月の間にハガキを出し、ご挨拶をしましょう。もし、立春が過ぎた場合は「余寒見舞い」として2月下旬まで出せます。

[tip]※喪中ハガキを出した場合は、寒中見舞いを送る必要はありません。あくまで年賀状が届いた方へのお返事として送ればOKです。[/tip]

<相手が喪中の場合>

喪中ハガキが届いていた場合は、松の内が明けた後に寒中見舞いを送りましょう。もし、相手が喪中と知らずに先に年賀状を送ってしまった場合はお悔やみとお詫びをこめて寒中見舞いを送る場合もあります。

[tip]相手に寒中見舞いのハガキを送る場合は、おめでたい言葉を使うのは避けましょう。例:あけましておめでとうございます。(おめでとうという言葉は使ってはいけません)[/tip]

まとめ

喪中のため、相手へ新年のご挨拶は出来ませんが・・・親しい方へのご挨拶はとても大事ですよね。現代ではその風習も薄れつつあります。メールやハガキだけでなく、電話で声を聞く、顔を見てご挨拶するなど・・・人との絆を大事にして昔からの伝統を絶やさずに続けていきたいですね。

広告





  • このエントリーをはてなブックマークに追加