書き初めの言葉の中で人気の四字熟語は?また書き初めの歴史とは?

お正月になったら書き初めをやるという方も多いですね!小学生や中学生の頃にも宿題として書いてくるように言われたという方もいらっしゃるのではないでしょうか?

また、毎年1月5日になると東京都千代田区にある日本武道館にて全日本書き初め大会も行われています。毎年多くの人が参加しており、一つの恒例行事にもなっています。

ではそんな書き初めにはどのような歴史があるのでしょうか?今回は書き初めで書く四字熟語であったり、その後に行われるどんど焼きについてもご紹介していきたいと思います。

広告



書き初めの歴史について知っておこう!

ではまず最初に書き初めの歴史についてご紹介します。

日本の伝統としては、新年から全てが始まると言われているくらい、新年をとても重要視しています。何事も初めの一歩を大切にしましょうという教えがずっと生き続けています。なので、新年の行事でもある書き初めというのも、とても尊重されるべき伝統だと言えます。

書き初めというのはその言葉の通り、新年の始めに書くという意味があります。これは欧米ではあまり馴染みのない習慣なので、日本ならではの風習だと言えます。

もともと書き初めというのは宮中で行われていた儀式だとされており、庶民の間には浸透しているものではありませんでした。

そんな中、江戸時代になると寺子屋が普及し始めて、学問の一環として書き初めが取り入れられるようになってから、庶民の間にも浸透するようになってきたのです。

そして明治時代以降になると、学校の教育の中で習字が必修となったことから、書き初めをする人が急激に増加していったのです。

本来書き初めというのは、元旦の朝に初めて井戸から汲んだ若水と呼ばれるもので墨をすって、書くという習慣がありました。

また昔は詩や歌を神様に向けて書くということもあり、とても格式の高いものだとされていたのです。そのことから、天皇陛下や学者や歌人や僧侶の方は昔から書道が上手だったようです。

それが今の私たちに浸透してきましたが、今でもとても格式のある行事としてとても大切にされてきています。

そして書き初めで書いたものを、小正月の日に行われる火祭りの行事で燃やすという所までが一連の流れなのです。地域によって呼び方は異なりますが、一般的にはどんど焼きと言われています。

学生の頃何気なく書いていた書き初めにはこんな歴史があったのです。そう考えると日本の伝統行事というのは大事にするべきだなと改めて思いますね!

書き初めで書く四字熟語の言葉にはどんなものがある?

書き初めというのは基本的に自分が書きたい言葉を書くものです。そのほとんどが四字熟語であることが多いです。

でもやはりどんな言葉を書けば良いのか迷ってしまいますよね!そこで次に書き初めでよく書かれる四字熟語の言葉と意味をご紹介していきたいと思います。

まずは小学生が書く場合にオススメの言葉です。

【元気溌剌】(げんきはつらつ)

意味は毎日活気や気力が溢れてきて、生き生きとして過ごすことを言います。
小学生は常に元気に過ごしていってほしいという思いが感じられます。

【七転八起】(しちてんはっき)

失敗を何回繰り返したとしても、また立ち上がって頑張る様子のことを言います。
どんな失敗をしたとしても諦めずに何度も努力してほしいという思いが込められています。

【一生懸命】(いっしょうけんめい)

これは物事に真剣に取り組むことという意味があります。
小学生にとって初めての経験も多いと思います。
どんなことであっても真剣に取り組んでいってほしいという思いが込められています。

このように小学生のお子様が書く場合は、元気で明るいさまであったり、諦めずに努力することという意味が込められている四字熟語が良いとされています。

では次に中学生が書く場合にオススメの言葉です。

【切磋琢磨】(せっさたくま)

友達や職場の人がお互いに励まし合いながら学業や徳行を鍛錬することという意味です。
小学生の頃と比べると様々な困難が立ちはだかると思います。
1人で解決しようとせずにお互いに協力し合って励まし合いながら、その困難を乗り越えましょうという思いが込められています。

【一致団結】(いっちだんけつ)

一つの目標に向かって多くの人たちと心を合わせて物事を成し遂げていくさまのことを言います。
個人個人で物事に取り組むよりも皆で協力し合うことで達成できるという経験を積んでいってほしいという思いが込められています。

【文武両道】(ぶんぶりょうどう)

学業と武道その両方に優れているさまのことを言います。
中学生になると部活動などで忙しくなり、勉強もおろそかになりがちです。
部活と勉強を両立できるようにしましょうという思いが込められています。

これらは中学生に向けての言葉にもとれますが、仕事をしている大人の方にも言える四字熟語がいくつかあります。

大人になると書く機会もないかもしれませんが、もし何かの機会で書くことがあったらぜひ参考にしてみてください!

まだまだ他にも候補となる四字熟語はたくさんあります。新年を迎えて1年をどう過ごしたいかをじっくり考えて、自分に見合った言葉を書くようにしていきましょうね!

書き初めで書いたものを燃やすどんど焼きとは?

先ほど少し話題にでたどんど焼きというのも書き初めの一連の行事の中でとても大切な伝統行事です。

これは、小正月とされている1月15日にお正月で飾ったものや書き初めを持って燃やすという行事です。主に神社で行われることが多いようです。

本来このどんど焼きの意味というのは、正月に飾ったもので出迎えた歳神様を炎とともに見送るというものです。

歳神様を見送る火には、若返りの効果であったり、その火で焼いたお餅やお団子を食べることでその1年は健康に過ごせると言われています。

またその火に書き初めで書いたものを燃やして、高く上がっていく様子が見られた時は字が上手になるともされてきました。そしてどんど焼きでできた灰を家の周りに蒔くことで、魔除けや厄除けの効果を発揮します。

これらの行事をどんど焼きというのも書き初めを楽しむ行事の一つです。書き初めで書いたものを15日までしっかりとっておき、近くの神社で燃やして歳神様の御利益をもらいましょう!

まとめ

大人になると書き初めをする経験というのがなくなってきてしまいます。日本のとても美しい文化でもあるので、ぜひ機会があったら書き初めに挑戦してみてください!良い新年が迎えられること間違いなしです!

広告





  • このエントリーをはてなブックマークに追加