お盆の時期に京都で行われる有名な行事といえば、五山の送り火です。
これはお盆にお迎えしたご先祖様の霊を浄土にお送りするための行事だと言われています。
皆さんがよく知っているものといえば、やはり大文字ではないでしょうか?
とても幻想的な雰囲気の中行われる行事となっており、全国からも注目されているものでもあります。
そこで今回は五山の送り火について色々とご紹介していきたいと思います。
ぜひこの行事について知って、2015年の五山の送り火にもぜひ参加してみてください!
目次
五山の送り火の歴史と概要について
今ではすっかりと有名となった五山の送り火。
これは毎年8月16日に開催されている行事でもあります。
一般的に送り火というのはお盆の翌日に行われる仏教的な行事です。
死後の世界と言われている冥府に帰る精霊を送るために行われる行事とされており、この行事が一般的に定着し始めてきたのが室町時代以降だと言われています。
室町時代では仏教が庶民の間に浸透してきている頃でもあるので、当時の人々たちからしても馴染みのある行事となっていたようです。
そして五山それぞれに歴史はあると言われており、その起源というのは室町時代というのもあれば、江戸時代の初期の頃であったり、平安時代の頃からあったという説もあるようです。
実はその説を決められるような資料も残っておらず、正確な始まりは未だにわかっておりません。
というのも、これは本来宗教的な行事となっており、地元の人達が始めていったものでもあるので、誰も記録に残さなかったからなのではないかと言われています。
しかし長年の間色々な人達が支え合って行われていき、今でも盛大に行われている伝統的な行事となってきているのです。
まさに日本らしい幻想的な行事ですよね!
さて、そんな伝統的な行事は2015年も開催されることが決まっております。
2015年も例外なく8月16日に開催する予定となっております。
ぜひお盆の時期に京都へ行く機会がありましたら、長い歴史のあるこの五山の送り火を見に行ってみてはいかがでしょうか?
五山の送り火についてもっと詳しく知ろう!
さて五山の送り火と言いますが、五山というのはどういうものなのでしょうか?
次はそちらをご紹介していきたいと思います。
大文字
大文字は有名で、五山の送り火と聞いたらまずこちらを思い浮かべるのではないでしょうか?
これは東山・如意ヶ嶽にて行われている送り火となっています。
これはご先祖様の霊や、今生きている者への無病息災を願って記された護摩木が天火資材となっているのが特徴です。
当日は山頂にある弘法大師堂で灯明が灯され般若心境が唱えられます。
そして合図とともに送り火が点火していきます。
松ヶ崎妙法
妙は日蓮上人である孫弟子日像上人が、そして法は日良上人が書いたとされています。
妙は松ヶ崎西山にて、そして法は東山にて点火が行われます。
中でも妙の山である松ヶ崎西山に関しては点火をする前に読経が行われます。
そして16日に送り火が終了したら21時頃に1時間程、題目踊りとさし踊が行われるのも見どころの一つです。
船形万燈籠
こちらは西賀茂船山にて点火が行われています。
山の麓にある西方寺にて鐘を鳴らした後に点火されていきます。
送り火が終わった後は西方寺で読経が行われ、六斎念仏も行われます。
左大文字
こちらは本来、大の字に一本加えて天の字にしていたという時もあったようです。
こちらは大北山にて点火が行われています。
しかし今はこちらも大文字として定着してくるようになってきました。
これは16日の19時に法音寺にて護摩木が焚かれて点火法要がお粉wらえます。
そして同時刻に一斉に火が灯されて美しい大文字を描いていきます。
鳥居形松明
こちらは曼陀羅山にて点火が行われています。
この送り火の特徴としては、ヤニの入った松を使用しているので、他の山と比べると火の色がオレンジがかかった色になっていることです。 さらに他の山と違うのは、木を組んで点火するのではなく、松明をそのまま突き立てていくものなので、松明を持って各火床に走っていく様子が見られます。 その様子から火が走ると言われているのも特徴的です。
この5つの山が五山の送り火の五山に含まれています。
それぞれ特徴のある送り火となっているので、見に行けるのであればぜひ見に行ってみてください!
五山の送り火の口コミをご紹介!
では実際に五山の送り火を見に行った人たちの口コミをご紹介していきます。
[tip]毎年8月16日になると必ず見に行っています!
今年は鳥居の形をしている送り火を見に行ってきました。
雨が降っていて心配していましたが、運良く小雨になったので開催されました。
京都には色々な行事がありますが、やはり五山の送り火は別格だと思います。
今年も本当に見事な鳥居形で感動しました![/tip]
やはり京都には色々な行事はありますが、五山の送り火はその中でもかなりすごい行事だということが定着してきているようです。
毎年見に行っている人もいるくらいなので、本当に人気の行事なのでしょう!
[tip]いつもは写真でしか見たことのない大文字ですが、今年はこの日に京都にいるので、生で見に行ってきました!
今回は有名な大文字の送り火を見てきました。
しかしやはり人がたくさんいて、見るのも大変かなぁと思っていましたが、点火されて表れた大文字を見た時は本当に感動しました。 やっぱりこういうものは生で見るべきだなと思います![/tip]
写真では有名な大文字ですが、やはり生で見ると感動もすごいあるようです。
人がたくさんいて大変だなと思う部分もあるかもしれませんが、ぜひ一度は生で見に行ってみたいものですよね!
まとめ
京都の五山の送り火は今でも多くの人たちに愛されている行事です。
そして長年続いている伝統的な行事でもあるので厳かで幻想的な雰囲気も感じられるはずです!
毎年行われているので、ぜひ機会があったら見に行ってみてください!