「夏バテ」という言葉はよく耳にしますよね。夏の暑さのために食欲も減退し、身体がダルくて力が出ないような症状です。これは冬には無関係な症状のように思われてきました。
ですが最近、「冬バテ」という言葉も登場してきています。冬バテとはどのような症状のことで、原因は一体何なのでしょうか?そんな気になる冬バテについて調べてみました。
冬バテとはどんな症状?
まず、冬バテとはどのような症状が起こるものなのでしょうか?冬バテとは、寒さが厳しくなってきた季節に、疲れが取れにくくなってくるような症状のことを言います。
主な症状として現れるのは、
[warning]・倦怠感
・疲労感
・イライラ
・筋肉のコリ
・免疫力の低下
・やる気が出ない
・頭痛
・睡眠障害
[/warning]
これらの症状です。
夏に現れる夏バテの症状と似ている部分もありますが、冬バテならではのものもありますね。夏バテの場合には、身体に力が入らないような状態を引き起こしますよね。
冬バテでは、どちらかというと精神面に関する症状が多いですね。特に免疫力の低下などは、どちらかといえば冬バテ独特の症状だと言えます。
これらの症状、毎年冬になったら悩まされているけど、冬バテという言葉で意識している方は少ないのではないでしょうか?
冬バテとは☆その原因は?
どうして、食欲も旺盛になり元気が出てきそうな冬に、冬バテという症状が現れてくるのでしょうか?実は、冬バテとは自律神経に大きな原因のある症状だと言われています。
人にとって、寒さというのは大きなストレスになります。そんなストレスによって、自律神経の働きが乱れ、交感神経ばかりが働くようになってしまいます。
人の神経は、活動モードのときには交感神経が働き、緊張状態を作り出します。逆に休息モードでは、副交感神経を働かせてリラックスします。この働きがうまくいかず、常に緊張状態となり、体と心が休まらないために、冬バテの症状が起こるのです。
特に年末年始になってくるとイベントや仕事などが多忙になり、ストレスが大きくなるため、冬バテを起こしやすくなります。夏バテは冷房と暑さの気温差によって起こる症状ですが、冬バテとは大きく原因が違っているのですね。
そしてもう1つ、考えられる冬バテの大きな原因というのが、寒さによる血行不良です。
寒いと血行が悪くなりがちですね。血液というのは、人の体にたくさんの栄養や酸素を行きわたらせる大切な役割をしています。寒さにより、この血液の流れが悪くなってしまうことで、栄養が行きわたりにくくなって冬バテを起こすことがあるのです。
つまり冬バテとは、自律神経の乱れと血行不良が招く症状、ということですね。この原因を知れば、対策も立てやすくなります。
冬バテとは☆予防法は?
辛い冬バテの症状を起こさないように、予防していくことは可能です。まず、冬バテとは主にストレスが原因であるということを考えてください。ストレスを溜め込まない工夫をすれば、冬バテを防ぐことも十分に可能だということです。
寒さがストレスの原因になるのですから、冬はできるだけ温かい環境で過ごすことを心がけましょう。また外出時などにも、身体を冷やさない服装にしておくと良いですね。それから、忙しい時期でもできるだけ時間を見つけて、自律神経を切り替える工夫をしましょう。
また、もう1つの予防法としては、適度な運動をして筋肉をつけることです。適度な運動はストレス発散にも効果的ですし、運動をして筋肉をつけることで、血行が良くなります。血行が良くなれば栄養も行きわたりやすくなり、冬バテの様々な症状を予防することができますね。
筋肉を鍛えて血行を良くしておけば、体温も高まりますので、寒さを感じにくくなります。これも、寒さによるストレス、という冬バテの原因対策になりますね。これらの予防法を実践していけば、寒い冬も健やかに過ごすことができるようになりますね。
まとめ
冬バテとは、心身の疲れや血行不良が原因となって起こる症状。これらの原因を考えると、特に女性に多く起こるというのも納得できますね。
女性は元々、筋肉量が少なく、血行が悪くなったり低体温になったりしがちです。できるだけ筋肉量を増やす工夫をし、ストレスもうまく発散しながら、冬バテの症状を予防して楽しい冬を過ごしましょう!