赤ちゃんや小さな子どもがかかりやすく怖い病気の1つに、ロタウィルスがあります。特に1歳未満の赤ちゃんがかかってしまった場合には、注意が必要です。では、赤ちゃんがロタウィルスに感染してしまった場合には、食事面などどのように対処していけば良いのでしょうか?
ロタウィルスってどんな病気?
まず、ロタウィルスがどんな病気で、どのような症状が現れるのかを正しく知っておきたいですね。
ロタウィルスというのは、1月初旬ごろに乳幼児の間で流行する感染症です。腸炎の1つで、嘔吐や下痢といった症状が現れます。特に生後6か月~2歳までの時期に感染しやすく、赤ちゃんは重症化もしやすいので注意が必要です。
ロタウィルスの見分け方は、便で分かります。ロタウィルスに感染した時の便は、白っぽく、独特の酸っぱいようなニオイを発します。そのような便が見られた場合や、嘔吐を繰り返す場合には、早急に小児科を受診しましょう。
また、ロタウィルスは非常に感染力が強く、嘔吐物や下痢便内にウィルスが存在しています。これを処理する家族も、感染しないように手袋やマスクを着用するなど、最大限に注意しましょう。
このロタウィルスという病気は、1歳までに3人に1人が感染する病気であると言われています。赤ちゃんでも感染する可能性が非常に高いということを知って、予防しておくことも大切ですね。
ロタウィルス☆赤ちゃんがかかったら?
ロタウィルスに感染すると、高熱やひどい下痢、嘔吐が繰り返されます。この時に、何よりも注意したいのが脱水症状です。赤ちゃんは、喉が渇いたということをうまく伝えることができません。しっかりと水分を補給してあげるようにしましょう。
水分補給は、1度にガブガブと飲ませるのではなく、少量ずつこまめに与えるのがポイントです。それから食事に関しては、あまり食欲が無いことが多いでしょう。水分さえ摂れていれば、無理に食べさせる必要はありません。与えるのはできるだけ消化の良い食べ物のみとし、お粥などを中心にしましょう。
離乳食の段階を、1段階戻してみるのも良いですね。果物を与えるのであれば、リンゴがオススメです。みかんは吐き気を催したり、下痢をひどくする可能性があるので控えましょう。
水分も受け付けないほど症状がひどい、グッタリしているという場合には、すぐに病院を再受診してください。点滴等による治療が必要な場合もあります。
ロタウィルスを予防しよう!
ほとんどの子供がかかると言われるロタウィルスではありますが、実はかなり怖い病気でもあります。発展途上国では、このロタウィルスが赤ちゃんの主な死亡原因の1つでもあるのです。
そんなロタウィルスを予防するためには、普段から手洗いやうがいを徹底すること、流行する季節には人ごみを避けることなどが大切ですね。
ですが、感染力が強いため、これだけでは予防しきれないのが現実です。そこで、より徹底してロタウィルスを予防するために、予防接種を受けておきましょう。
ロタウィルスのワクチンは生後6週から摂取できますが、最適なのは生後2カ月ごろからと言われています。時期が来たら、他のワクチンのことも考えながら、スケジュール組み込みましょう。
ワクチンは、種類にもよりますが2回~3回の接種があります。ロタウィルスにもいくつかの型があるため、完全に防ぐことができるワクチンではありませんが、それでも大幅にリスクを下げることができます。
予防接種の数が多くなり、任意接種であるロタウィルスは軽視されてしまいがちです。ですが、受けておくに越したことはありません。副作用の心配も少ないワクチンなので、ぜひ、赤ちゃんを守るために受けてあげましょう!
まとめ
よく聞く病気だけれど、実は重症化の可能性もある怖い病気、ロタウィルス。まずはしっかり予防していくことが大切ですね。それでも防ぎ切れずにかかってしまった場合には、赤ちゃんの食事内容や水分補給などのケアを徹底してあげましょう。体力のない赤ちゃんがロタウィルスに負けないためには、周囲の大人の協力が必要不可欠ですね!