インフルエンザは、風邪とは違い症状が重くなってしまいがちな感染症の1つです。そのため、できるだけかからないように予防することが先決ですよね。
ですが、毎日保育園などの人ごみに出かける幼児は、抵抗力が弱いということもあり、どうしてもインフルエンザにかかりやすいのが困ったところです。では、どんな幼児がインフルエンザにかかったら、どのような対処法が必要なのか紹介します。
インフルエンザ☆幼児がかかったら?
高熱など、インフルエンザが疑われる症状を幼児が発症した場合には、速やかに医療機関を受診しましょう。医師による適切な診察を受け、薬を処方してもらって治療していきます。自己判断で風邪薬などの市販薬を飲ませるのではなく、必ず医師の指示に従ってください。
また、インフルエンザの治療でよく用いられるのは、やはり幼児の場合でもタミフルです。タミフルというと、異常行動を起こす可能性があることで知られていますね。そのため、服用の際にはよく注意点を訊いておきましょう。
それから、服用後には絶対に目を離さないようにしてください。安全を確保したうえで正しく服用すれば、タミフルはインフルエンザ治療に非常に有効な薬です。むやみに怖がる必要はありません。
インフルエンザ☆幼児の家庭でのケア
病院での治療以外に、家庭で気を付けるポイントとしては、まずしっかりと水分補給をすることです。高熱になりがちなインフルエンザは、どうしても脱水症状が起こりやすくなります。イオン飲料なども上手に用いて、しっかり水分を保ちましょう。
それから、熱が上がり切るまでは体を温めてあげましょう。毛布などをかけて、室温も高めに設定してあげると良いですね。
ある程度熱が上がり切り、悪寒が無くなったようなら、今度はワキや首といったところを冷やしてあげると楽になります。
食事は消化の良いものを、食べられるのであれば食べさせてあげましょう。食欲が無いのに、無理に食べさせる必要はありません。バナナやリンゴなどの果物なら食べやすいですね。
また、幼児がインフルエンザにかかっている時には、タミフルによる異常行動を含め、目を離してはいけない状態にあります。特に高熱になることが多いので、熱性けいれんを起こす可能性も無いとは言えません。何かあった場合にすぐに対処できるように気を付けましょう。
インフルエンザ☆こんな症状に注意!
幼児のインフルエンザは、よくある病気ではありますが、注意しないと稀に大きな病気につながることがあります。
そんな、危惧される病気の1つが細菌性髄膜炎です。これは髄膜に炎症が起こる病気で、生命にも直接かかわる恐ろしいものです。
頭痛を訴えたり、錯乱状態になったり、意識障害、嘔吐、光や騒音に耐えられないなどの症状にはよく注意してあげましょう。幼児では、不機嫌や、傾眠といった行動が見られるようになります。
細菌性髄膜炎にかかってしまったとしても、もちろん病院に行って適切な治療を受けることで、完治する可能性は十分にあります。おかしな症状が見られたら、いち早く病院を受診することです。
また、こういった細菌性髄膜炎を防ぐための予防接種も無料で受けられるようになってきています。ヒブワクチン、肺炎球菌ワクチン、それから毎年のインフルエンザワクチン。これらで対策しておけば、恐ろしい髄膜炎にかかってしまう可能性を大幅に減らすことができますね!
幼児のインフルエンザは、予防対策を必死で行っても、どうしてももらってきてしまいやすいものです。絶対にインフルエンザにかからないというのは厳しいので、できるだけかかっても重症化させないための工夫が大切ですね。
まとめ
大人よりもずっと小さな体で、抵抗力も弱い幼児。そんな幼児のインフルエンザは、できる限り防いであげたいものですね。予防接種をはじめ、毎日の手洗い・うがいの習慣づけなど徹底的に予防してあげましょう。
そして、もしかかってしまった場合にも、慌てず適切に対処できるように、しっかりと知識を持っておきたいですね。