ノロウイルス、感染の予防法は?徹底的に対策するにはどうすればいい?

しばしば大流行する怖い感染症の1つに、ノロウイルスというものがありますね。このノロウイルスは、一体どのような経路で感染してしまうのでしょうか?感染力が非常に強い感染症なので、予防法を頭に叩き込んで、徹底的に戦いたいですね!そこで、そんなノロウイルスについて調べてみました。

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ノロウイルスってどんな病気?

ノロウイルスは感染性の胃腸炎です。主に冬に大流行するため、冬だけの感染症のように思われがちですが、実際には1年中発生しています。

この胃腸炎を引き起こすノロウイルスというウイルスは、手指や食品を介して感染します。そして、人の腸管の中で増殖して、様々な症状を引き起こすのです。症状としては、激しい腹痛、下痢、嘔吐などがほとんどです。

健康な方がかかってしまっても、軽症で済む場合がほとんどですが、ご高齢者や乳幼児は注意が必要です。重症化の可能性があり、また、時には嘔吐したものを喉に詰まらせてしまうということもあります。実際に、このノロウイルスが原因で亡くなる方もいらっしゃいます。

ワクチンなどもまだ開発されておらず、治療法も対症療法のみしかないので、とにかく予防を徹底することが重要ですね!

ノロウイルスの感染経路とは!?

では、そんなノロウイルスは、一体どのような感染経路でかかってしまうのでしょうか?実はこのノロウイルスの感染経路は複数あり、それが予防を困難にしているという面があります。

[warning]・人から人への飛まつ感染
・ノロウイルスにかかった患者の便や吐しゃ物による二次感染
・食品取扱者が感染していた場合の汚染した食べ物による感染
・ノロウイルスによって汚染された水を消毒せずに摂取した場合の感染
・汚染されている牡蠣などの二枚貝を加熱不十分で食べた場合の感染[/warning]

こういったものが主なものですね。

牡蠣がノロウイルスの原因になるということはよく知られていますが、牡蠣を食べた覚えも無いのにノロウイルスにかかってしまう!なんてこともよくあることなのです。特に、食品を取り扱う人が感染していた場合には、大流行を引き起こす可能性があるので怖いですね。

これら全ての感染経路を徹底的に断つというのは、非常に困難です。そのため、ノロウイルスによる食中毒は、件数も患者数も食中毒の中では第1位となっているのです。

ノロウイルスを予防するには?

ノロウイルスの予防は非常に困難ではありますが、不可能というわけではありません。まずは飛まつ感染を防ぐため、流行期にはできるだけ人ごみを避け、外出時にはマスクを着用する、帰宅時には手洗いやうがいを徹底するというのが大切ですね。

それから、ノロウイルスは熱に弱いことで知られています。生や半生の食べ物は美味しくはありますが、ノロウイルス予防の観点からは、中まで十分に火を通したものを食べるようにしましょう。

ノロウイルスをやっつけるためには、中心部が85℃~90℃で90秒以上の加熱が望ましいと言われています。生の牡蠣など二枚貝を控えるのはもちろんですが、食品取扱者による汚染を考慮すると、外食時などにもしっかり加熱された食べ物を選びたいですね。貝に限らず、どんな食材でもしっかり加熱していただきましょう。

また、家族など身近でノロウイルスの感染者が出た場合には、汚物の処理時にはマスクを着用し、使い捨ての手袋を使用します。さらに、処理後には、しっかりと石鹸で洗います。

調理器具などは、次亜塩素酸ナトリウムが効果的です。エタノールではウイルスは効果が無いので、注意しましょう。

それから、熱湯消毒も効果があると言われていますが、その場合には85℃以上で1分以上の加熱が必要です。丁寧にこれらの対策を行い、徹底予防しましょう!

まとめ

時に命にも関わる感染症の1つ、ノロウイルス。感染経路が多い分、予防も大変ですね。身近なところから少しずつ気を付けて、自分自身や家族を、ノロウイルスから守っていきましょう!

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