あなたは森林浴と聞くと、どんなイメージを持ちますか?
単なる気分転換にしかならないと思っていませんか!?
実は今、森林浴は健康に良く・・・とても注目されているのです。
今回は、森林浴がもたらす健康の効果についてお話していきたいと思います。
森林浴って何をするの?
森林浴と聞くと、どんなことをイメージしますか?
森の中で歩く?イスに座って休む?などをイメージしますよね。
どちらも正解です。しかし、今は森の中でストレッチやヨガもするのです。
確かにどれも体に良さそうなことだけれど、果たして本当にそれで健康になれるかどうか・・・効果は確かなのかは疑問に思いますよね。
しかし、しっかりと結果に出ているのです。
2004年以降、森林セラピー研究会という組織を厚生労働省や研究機関、企業や大学や病院などで結成されました。
現在も研究が進められています。
また、森林医学研究会は、2005年より医師チームによる森林浴の医学的な効果を論文で発表しています。
ちなみに・・・2006年から治療の中に森林セラピーを取り入れている病院があります。
医学的にも様々な効果の確証が得られているのです。
医師も認める森林浴の効果とは
森林浴には、様々な効果が得られます。
植物から出ている揮発性の化学物質(フィトンチッド)が体や心を安定させます。
森林浴をすることでストレスホルモンが減少していきます。
副交感神経(体の修復やリラックスをしている状態)が活発になり、交感神経(ストレスを感じ、緊張しているとき)が抑制されます。
血圧や脈拍数が低下して安定します。(高血圧や不整脈などに効果があります)
精神的な面での効果あれば、自分でも自覚できます。
精神的な安定は、目では見えません。
実は検査を行うと、尿中アドレナリン濃度も減少していたとの結果があります。
尿中アドレナリンというのは、ストレスがかかっているときに増加し、ストレスがないときは減少するのです。
森林浴前と後では、このアドレナリンの数値が下がっていたため・・・体もストレスを感じていなかったという何よりの証拠になります。
それだけではありません!森林浴をすると、疲れが溜まっているとも感じにくくなるのです。
森林浴でウォーキングをすると、疲れてしまう・・・と思いますが、体の疲れと心の疲れは別。
心の疲れ、精神的な疲れはなくなってしまうのです。
そして・・・何故、森林浴が今になってとても注目されているかというと「がん」に効果があるためです。
がんと言えば、日本人の多くの年代の死亡原因1位となっています。
森林浴をすることにより、がんを抑制する抗ガンタンパク質が増加。
体の免疫力を高めるNK(ニューキラー)細胞や白血病の数値もアップ!増やすことが出来ます。
この効果がいつまで続くのが研究の結果が出ています。
当日、翌日の短い期間ではないのです!
嬉しいことに、森林浴をした1週間後でもNK細胞や抗ガンタンパク質の数値は高いまま。
1ヶ月後でも数値が高いままで持続していたのです。
どれくらいのペースで?どこでしたらいい?
森林浴は、月に1度すれば常に体に高い免疫力を保ち続けられます。
性別による差はないようです。
森林浴と言われると、春から秋にかけてのイメージが強いですが・・・冬の場合は、山でスキーをするのも効果があるようです。
森林浴をするのは、どこでもいいわけではありません。
自分が安心できる環境があるところや、きちんと整備された場所で行うのがベスト。
日本には、森林浴の森100選があります。
全国各地にありますので、自分のお住まいの地域の森へ出向いてみるもOK。
ウォーキングやトレッキングなどの適度な運動をすることで、森林浴の効果がよりアップします。
服装は体を締め付けず、気候にあわせたものにしましょう。
お気に入りの帽子や履きなれた靴で行くと、ゆっくりと過ごせます。
また、病院で森林セラピードッグを行っているところもあります。
自分一人でするには、体調に不安がある方は医師がついていると安心して参加できますね。
まとめ
ちょっと最近疲れやストレスが溜まっている人は、森林浴へ行ってみませんか?
時間に追われることなく、ゆったりと過ごしてリフレッシュ。
近くに温泉などがあると、より楽しめそうですね。